三菱電機の2011年3月期連結決算は、売上高が前年度比9%増の3兆6453億円、営業利益は同148%増の2337億円、税引き前利益は227%増の2102億円、当期純利益は同340%増の1245億円。増収増益となった。
部門別売上高は、重電システムが1兆277億円(同0%)、産業メカトロニクスが9270億円(同26%増)、情報通信システムが4879億円(同7%減)、電子デバイスが1759億円(同27%増)、家庭電器が9244億円(同12%増)、その他が6094億円(同10%増)。営業利益すべての部門が黒字となった。
産業メカトロニクスは、FAシステム事業が中国の工作機械関連需要、韓国・台湾のフラットパネルディスプレイ・半導体関連需要などアジア市場の拡大で大きく伸長した。自動車機器も、中国・インド・北米などで需要が拡大した。営業利益も1000億円と283%増加、全社営業利益の約43%を占めた。
12年3月期は、売上高3兆7700億円(同3%増)、営業利益2300億円(同2%減)、税引き前利益2000億円(同5%減)、純利益1250億円(0%)と予想。東日本大震災の影響が完全に読み切れていないため部門別及び第2四半期見通しは未定。