鉛フリーはんだの日本スペリア社(大阪府吹田市江坂町1―16―15、TEL06―6380―1121、西村哲郎社長)は、このほど「2011
NPI
Awardを受賞」、大阪府吹田市から「吹田市産業表彰」、さらに豪州のクイーンズランド大学(UQ)から感謝状などを相次いで授与され、同社の高い技術力が評価されている。
同社のハロゲンフリーやに入りはんだ「SN100C(044)」は、完全ハロゲンフリーにもかかわらず、ハロゲン入りはんだと同等の活性力を持つ優れた新製品として高い評価を得ている。
このほど、08年から毎年開催されている電子実装業界の優秀な製品を表彰する式典「NPI(New
Production
Introduction)
Award」で、SN100C(044)がやに入りはんだ部門で、またハロゲンフリーはんだ付け用フラックス「NS―F900」がフラックス部門で受賞。
また、「吹田市産業表彰」は、吹田市が市の産業振興を目的に、今年度から実施しているもので、同市に本社を置く中小企業から特に優良な企業を表彰するもの。
審査基準は、大阪府内で第一人者と認められるような高度な技術を持つか、高品質・低コスト・短納期など優れたものづくりの中小企業と認められていること。今回、同社は昨年の大阪府の「大阪ものづくり優良企業2010」で最優秀企業賞を受賞したことなどが評価されたもの。
UQからの感謝状は、同大学の北和宏准教授(機械鉱山工学部)の研究グループと、長年にわたる鉛フリーはんだの国際的共同研究に尽力したことが評価されたもので、機械鉱山工学部など7つの学部からなる工学系学部群から贈られた。
授与理由は、優れた合金組成との統合の科学的根拠となる研究で成果を挙げたこと、さらに世界最大規模の研究施設の建設や多くのマーケティング活動を通じ、同社とUQの共同研究の推進とそのPRに貢献してきたこと。同社は「今後もUQとの共同研究の絆を一層強固にし、はんだ分野の研究開発で、さらに世界に貢献していきたい」ととしている。