安川電機は2012年3月期の業績見通しを、売上高3200億円(前年同期比7・8%増)、営業利益200億円(同55・3%増)、経常利益200億円(同48・9%増)、当期純利益120億円(同83・4%増)と増収大幅な増益になることを明らかにした。
同社は東日本大震災の影響の見極めが難しいとして、4月20日の決算発表では今年度見通しを発表していなかった。
今回の見通し発表は、震災による同社グループの工場及び生産設備への影響が軽微で、既に復旧していることに加え、生産用部品が在庫及び部品調達先の在庫で確保できており、国内外の全工場が通常通りの操業であることから、業績見通しに大きな影響がないと判断したもの。
今後についても、不透明であった部品調達先の復旧や代替品の手当てもほぼ整い、継続して安定的に生産・納品できる見込みになっている。また、夏期の節電対策等の準備もほぼ整っている。受注については、海外向けは堅調に推移すると見ている。
同社では、今後も(1)既存事業の拡大(2)新規事業の収益貢献(3)開発力、生産力、販売力の継続的進化、といった諸施策で2年連続の増収増益を目指す。