接続機器大手の東洋技研(長野県岡谷市長地権現町4―8―7、TEL0266―27―2012、花岡孝社長)は、極省スペースを実現し好評の3・5ミリピッチスプリング式コネクタ端子台PCXシリーズ(40極、50極)に、新たに20極、26極、34極を追加発売した=写真。今回、製品陣容が充実したことから、配電制御システムなどの小型化ニーズに幅広く対応できる。
3・5ミリピッチスプリング式コネクタ端子台PCXシリーズは、MILコネクタ(全極)と富士通360形コネクタ(40極)を搭載し、コネクタと端子台1対1結線の標準品とPLC対応型(三菱電機、富士電機、オムロン、横河電機、日立産機、キーエンス)を用意している。昨年12月に発売したが、極省スペース設計、コンパクトで使い易く着脱も簡単とあって好評を得ている。
省スペース化では、同社のねじ式コネクタ端子台と比べ寸法は2分の1以上、小さくなった。
また、独自開発のロック機構により、製品をレールに取り付けるとバネで固定され、ロックボタンを押さない限りスライド移動ができない。そのため、固定金具が不要で作業工数を減らせる。この方式は業界製品で初めて。
端子台の結線ばね開閉用ボタンは「+」、「-」どちらのドライバーでもボタン操作ができ、電線挿入孔は棒圧着端子(フェルール)、撚り線、単線に対応し作業も簡単である。チェック端子にはφ2テストピンの挿入が可能である。
また、端子記名シール部は5極飛びに印字文字を反転(白抜き文字)することでコネクタナンバーを視覚的に認識し易くなっている。
なお、同社のインターフェイス用コネクタ端子台は、3・5ミリ、5ミリ、7ミリ、7・62ミリ、8ミリタイプの端子台ピッチが用意されている。