富士電機は食品衛生の安全に繋がる小容量IH過熱蒸気発生装置「IHSS―055」を発売した。2011年度20台の販売を計画。
新装置は、IH(誘導過熱)技術を用いて過熱蒸気を発生させることで高温のスチーム処理を行い、滅菌、加熱、焙煎、脱脂、焼成などが可能になる。基幹部を一体化して熱ロスを極力少なくする独創的構造で、93%の高効率を実現しており、大幅な省エネになる。伝熱面積を大きくして、450℃の過熱蒸気発生までの立ち上げ時間がボイラー方式の半分以下の25分間と短く、作業効率が向上している。蒸気設定温度もプラスマイナス1℃単位できめ細かく制御でき、形状もコンパクト設計で設置スペースをとらない。安全対策として、圧力センサー、漏水センサー、地震センサーなどで常に検出している。