LED照明メーカーのシーシーエス(米田賢治社長)は、画像処理検査時にLED照明の明るさや発光モードなどを制御する小型・省スペース、低価格の専用コントローラー「コンパクトコントローラーCC―PJ―0707」=写真=を発売した。標準価格2万4000円、販売目標は発売後3年間で約1億円。
CC―PJ―0707は、同社の高出力LEDスポット照明「HLV2シリーズ」専用のコントローラー。HLV2シリーズは、電子・半導体部品の製造工程で部品の位置合わせを行うアライメントマーク認識(位置決め)などに使用されており、スマートフォンやタブレット型携帯端末向けの市場拡大に伴い需要が高まっている。また、業界最小サイズで装置の小型化に貢献している。
同社従来品の専用コントローラーに比べ、サイズは約10分の1、縦70ミリ×横32・5ミリ×幅16ミリ、質量は100グラムで、手のひらに納まる小型・軽量のコンパクトサイズ。DINレールに取り付けやすい形状で、検査ライン下やタッチパネル横、制御盤内にも設置可能。
発光パターンは、1台で常時発光、ON/OFF発光、ストロボ発光まで対応でき、100段階のデジタル調光も可能である。
スポット照明のコントローラーとして必要な機能を厳選して搭載することで、同社従来品の専用コントローラーよりも低価格を実現した。
HLV2シリーズと専用コントローラーCC―PJ―0707を併用することで、装置内やカメラ横、ライン下などの空きスペースに設置することができ、工場内のスペースをさらに有効に使うことが可能となる。
電子・半導体業界のほか、製造業全般に向け、販売を行う。
同社は1993年設立で、画像処理用LED照明装置を中心に各種制御装置の開発・製造・販売を行っており、10年7月期の売上高は47億円となっている。