オムロンは、クリーンルームの大型化に伴うニーズに対応するクラス最薄型・大風量のエアクリーンユニット「形ZN―A6112」、「形ZN―A6112P(フィルタ目詰まり検知機能付き)」=写真=を発売した。
スマートフォンやデジタルカメラ、3Dテレビなど高精細機器や、太陽電池・二次電池の生産現場では、空気中の微粒子など異物混入が製品品質や歩留まりに大きな影響を与えており、製造環境のクリーン化の必要性が高まっている。
こうした状況下、部屋全体をクリーン化するクリーンルームに比べ、消費電力量の削減やコスト抑制が可能な局所クリーンブースの需要が増えている。一方、クリーン化する設備が大きいと、生産フロアの天井とクリーンブースの隙間が狭くなり、導入時の課題となっていた。
新製品は、大型ブースに対応する薄型かつ大風量タイプ。取り付け面からの本体高さをクラス最薄型の118ミリに抑え、風量は12立方メートル/分を実現。生産フロアの天井とブースの隙間が狭い場合の取り付けも可能である。
外部からのON/OFF信号入力による自動風量3段階切替えで、品質を守りながら省エネを実現。例えば、ドアに取り付けたセンサでドアの開閉を検知、ドアが開いている時だけ風量を大きくするといった使い方が可能で、余分な電力消費を抑制する。
アラーム出力を標準装備。ファン停止時やファンの回転異常などエラー発生時にアラームで通知。不慮の断線などでファンの回転が停止し、環境が汚染されるトラブルを防ぐ。フィルタの交換やスイッチ操作は、ブース内から簡単にアクセスでき、風量調整やメンテナンス工数を低減する。フィルタ目詰まり検知機能付きタイプ(ZN―A6112P)は、同機能によりフィルタの交換時期を通知する。
フィルタが目詰まりしやすい環境でも、安心して使用できる。