【名古屋】東洋電機の2011年3月期連結決算は、中国、東南アジア圏を中心とした海外市場への拡販や、国内の新規顧客開拓を推進すると共に、売上原価率の改善、業務効率化の推進などを図り、売上高76億3500万円(対前期比8・1%増)、営業利益3億600万円(同267・6%増)、経常利益3億3200万円(同207・4%増)、当期純利益1億7500万円(同515・8%増)と前期の減収減益から増収増益に転じた。
部門別では、エンジニアリング部門は、監視制御装置分野で今期より新たに加わった鉄道関連、産業機器設備向け制御装置等が伸長したが、商業印刷用制御装置や配電盤分野が減少、売上高23億9000万円(同2・0%減)となった。
機器部門は、エレベータセンサや半導体業界向け空間光伝送装置が伸長、同20億9100万円(同18・3%増)となった。
変圧器部門は、半導体業界やデータセンタ向け配電設備用乾式変圧器が伸長、同17億3100万円(同12・7%増)。
海外制御装置関連事業は、中国現地の日系エレベータ企業向けエレベータセンサの現地生産販売、日系企業向け受配電盤が伸長、同6億1900万円(同4・4%増)。
12年3月期は、海外市場への拡販や、国内成長市場に対する新規顧客開拓を推進、売上高83億9100万円(同9・9%増)、営業利益3億2800万円(同7・4%増)、経常利益3億4700万円(同4・5%増)、当期純利益1億9600万円(同12・2%増)を予定。