【名古屋】明治電機工業の2011年3月期連結決算は、売上高375億3700万円(対前期比47・7%増)、営業利益4億8200万円、経常利益6億1500万円、当期純利益2億6800万円と、前期の赤字決算から黒字に転じた。
同社の主要ユーザーである自動車関連企業は、新興国向けの輸出拡大や環境対応車を中心とした生産台数の増加により、企業業績の回復が見られたが、エコカー補助金制度終了後は国内需要が低迷、先行きの需要不安や生産設備の過剰感も高まっている。こうした中、同社グループでは、エリアカバレッジ力を強化し、エンジニアリング力、ソリューション力を活かした営業活動を展開し、市場環境の変化に応じた新商材、新業種開発を積極的に推進、増収で黒字転換となった。
10年3月期は、品目別の売り上げを発表していたが、同社は主として制御機器、産業機器、計測機器などの販売を営んでおり、事業区分としては単一セグメントであるため、11年3月期では事業の種類別セグメント情報の発表を行っていない。
11年3月期は、東日本大震災による生産設備の被災、サプライチェーンの寸断、電力事情の悪化などマイナス要因があるが、売上高390億円(同3・9%増)、営業利益5億円(同3・8%増)、経常利益6億3500万円(同3・3%増)、当期純利益3億6000万円(同34・5%増)を見込む。