日本開閉器工業(大橋智成社長)の2011年3月期連結決算は、売上高が前年度比31・0%増の73億9100万円、営業利益が5億9700万円(前期2億9800万円の損失)、経常利益が5億5600万円(同1億9000万円の損失)、当期純利益が7億3400万円(同3億5600万円の損失)と、大幅な増収で黒字に転換した。
前期は、世界販売契約を締結したグローバルディストリビューターからの販売や、IS(多機能スイッチ)やタッチパネルをはじめとする重点商品及び特注品の販売などの販売強化項目に注力し、北米市場におけるシェアアップに取り組んできた成果が出た。北米が17億1900万円(前期比24・9%増)、中国が18億100万円(同18・7%増)と過去最高の売上高を記録するとともに、販売強化したグローバルディストリビューター・IS・タッチパネルも過去最高の売上高となった。利益も売り上げの増加に加え、徹底した体質改善による筋肉質な体質を強化した水準を継続、生産子会社の合併効果、生産効率の極大化などにより大幅な増益になった。
12年3月期は、売上高同5・5%増の78億円、営業利益同3・9%増の6億2000万円、経常利益同16・9%増の6億5000万円、純利益同37・3%減の4億6000万円を見込んでいる。