【名古屋】日東工業の2011年3月期連結決算は、市場のニーズを的確に捉えた新製品を投入、販促キャンペーンや各種展示会を通じて積極的な販売活動を展開し、全社をあげてのコスト削減活動、業務効率化に注力した結果、売上高574億6800万円(対前期比23・7%増)、営業利益32億1600万円、経常利益34億600万円、当期純利益19億円と黒字に転じた。
部門別では、配電盤が、高電圧化に対応した太陽光発電システム用の接続箱やデータセンター、サーバールーム向けの電源盤であるプラグインPDUなどを市場投入するとともに、各種既存製品のモデルチェンジを行い、売上高242億5700万円(同12・5%増)となった。
キャビネットは、業界トップクラスの荷重性能、耐震性能を実現したシステムラック「AHシリーズ」を新たに投入し、システムラック等の情報通信向け製品を中心とした営業活動を展開、同249億2500万円(同37・2%増)。
遮断器・開閉器は、市場ニーズに対応し、太陽光発電用直流開閉器などの各種モデルチェンジや機種追加を行い、その拡販活動に努めた結果、同40億4300万円(同20・2%増)、パーツ・その他は、同42億4000万円(同26・6%増)となった。
12年3月期は、東日本大震災の影響による生産活動の停滞や個人消費の低迷、原材料価格の高止まりにより先行き不透明な状況が続くものと予想され、売上高555億円(同3・4%減)、営業利益30億円(同6・7%減)、経常利益30億円(同11・9%減)、当期純利益16億5000万円(同13・2%減)の減収減益を見込んでいる。