東芝は、マレーシアの電力流通(T&D)機器の製造・販売会社のトップランク社(TRC社)の株式の75%を取得し、社名を「東芝電力流通システムアジア社」に変更した。今後、同社は、東南アジアにおけるT&D事業の拡大を図る。
TRC社は、マレーシアを中心に電力・産業向けの中圧スイッチギア、真空遮断器の製造・販売を展開している。また、電力系統向けの計算機システムや、送変電・配電機器供給を土木・据付工事まで一括して請負うプロジェクト(EPC)の実績もあるなど、配電システムから送変電システムまでT&D事業を幅広く展開している。
同社では、東芝電力流通システムアジア社を中圧スイッチギア及び真空遮断器のグローバル供給拠点とするとともに、東南アジアにおけるT&D関連システムのEPC及び機器販売の中核拠点とすることで、2015年に同地域におけるT&D事業の売上高500億円を目指す。
また、今後、新たな市場としての拡大が期待されている、太陽光発電事業、スマートグリッド事業などについても同社を通じて取り組みを強化していく方針。