SEMIが主催する「SEMI
Forum
Japan2011」が、5月31日から3日間、大阪市北区中之島のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)で開催された。
SEMI
Forum
Japanは、毎年大阪で開催しているシステム、デバイス、装置、材料など半導体バリューチェーンを包括したセミナー主体のイベントで、今年で11回目の開催となる。
日本半導体ベンチャー協会(JASVA)、半導体産業人協会(SSIS)が協賛しており、More
Mooreと、Morethan
Moore両分野の最先端技術情報や、第一線の技術者から将来動向などが紹介される関西で唯一の半導体及び関連分野の総合フォーラムである。
5月31日に行われた基調講演では、三菱電機の久間和生執行役副社長半導体・デバイス事業本部長が「パワーデバイスのビジネス戦略を語る」と題して、三菱電機の経営戦略と半導体事業のグローバル展開について、パワーデバイスのイノベーションを中心に講演を行った。
市場のグローバル化に伴い、新興勢力の価格攻勢や欧米企業の知財・標準化戦略を備えた国際水平分業方式の進展により、日本の製造業はシェア低下を強いられてきたが、その現状認識と課題の抽出とともに、同社の経営戦略と半導体事業のイノベーション戦略を解説。日本の製造業再生に向けた提案を行った。
なお、同フォーラムでは、次世代無線通信・LTEデバイスセミナー「来るべきクラウドコンピューティングを支えるLTE向け半導体技術について」、先端CMOSデバイス・プロセスセミナー「グラフェン・スピンエレクトロニクス、次世代に向けたデバイスプロセス」、イメージシステムセミナー「イメージシステムがもたらす未来への可能性」、SFJテクノロジーイントロダクションセミナー「装置・材料のイノベーションをアピールする新たな技術セミナー」などのセミナーが開催された。