日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)は9日、青森市のホテル青森で第29回定時総会を開催。30周年記念事業の準備、制御盤製作の省コスト化の調査研究、取引条件改善、JSIA優良工場の認定促進、一般社団法人への移行などの事業計画を承認した。
今回、東日本大震災の被災地での開催を機に、日本赤十字社青森県支部に盛田会長から義援金が手渡された。また、被災した会員各社にも見舞金を渡す。
総会前に黙祷のあと、盛田会長は「多くの会員が被災した東北支部で予定通り行事を担当していただき青森で開催できた。復興には幾多の試練が待ち受けているかもしれないが、『頑張れ東北』をスローガンに交流の輪を広げて欲しい」とあいさつ。
今年度事業計画では、技術向上のためのデータ蓄積や省エネ、省資源の情報提供を積極的に行う。また、来年6月に東京で創立30周年の記念式典を開催する。
制御・情報システム部会では制御盤製作の省コスト化の調査研究として、ネジレス(スプリング)接続端子台への電線接続作業工数測定検証実験を実施し、配線・接続の合理化に関する中間報告をまとめる。コスト削減へ工業会が検証実験する意義は大きく、その結果が注目される。
JSIA優良工場の認定事業では100社以上を目標に啓蒙活動を展開する。
なお、永年功績者として、嘉部真喜男日照電機製作所代表取締役社長、江端和也札幌制御システム代表取締役、作田秀二サクタ工業代表取締役社長、谷口哲雄昭和電機エンジニアリング代表取締役、吉田愼一郎ヨシダ電機代表取締役社長、藤田正一寺崎電気産業代表取締役会長がそれぞれ表彰された。