富士電機は、「エネルギーと環境」を事業の大きな柱に掲げた取り組みを強めており、省エネに繋がる汎用インバータでも国内外で実績を上げている。
現在、「FRENICシリーズ」として、Mini、Eco、Multi、MEGA、5000VG7Sなどのほか、今年2月からは業界最高レベルの制御性能を持つ「ベクトル制御のVGシリーズ」の販売も開始した。
このうち、MEGAは多機能形として、PGベクトル制御、センサレスベクトル制御、ダイナミックトルクベクトル制御、V/f制御などに対応している。機種もベーシック、EMCフィルタ内蔵、直流リアクトル内蔵などのタイプを完備。
また、USBポートを搭載することでインバータの各種情報管理が容易になり、メンテナンスを支援する。
さらに、インダクションモータと同期モータの制御をコード設定変更だけで両方の運転が行える。
一方、VGは、制御応答速度を従来品比6倍の600Hzに向上させるとともに、トルク制御精度もプラスマイナス3%、速度制御精度プラスマイナス0・005%を実現しており、より高精度できめ細かな制御が可能。各種安全規格にも対応している。用途を広げるオプションカードも各種そろえている。
なお、省エネ効果を一層高める高効率同期モータも充実を図っており、インバータの省エネ運転を支えている。
(http://www.fujielectric.co.jp)