日立製作所はインドのHi―Relエレクトロニクス社への資本参加、新工場建設を含めた業務提携に向けた協議を開始した。今後今年9月末をめどに、最終合意を目指す。
資本参加は、日立が注力11地域のひとつであるインドにおけるパワーエレクトロニクス事業の強化を目的としている。インドで建設が進む、発電所・製鉄所・石油化学プラントなどの大規模工場における安定稼働や省電力化のためのインバータドライブシステム、電源変動に対応する無停電電源装置(UPS)、太陽光発電や風力発電システム向けインバータ装置などの拡販を強化する。
Hi―Rel社は、1984年設立で、産業用UPSや低圧インバータを中心としたドライブシステムなどのパワーエレクトロニクス関連事業を行っており、インド全域で多数の販売サービスネットワーク拠点を有している。
日立の大規模プラントにおける中・高圧制御技術、高度な生産技術、豊富なシステムインテグレーションの経験・ノウハウと、Hi―Rel社の産業用UPS技術、低圧及び中小規模制御技術、既存の生産設備、インド全域をカバーするネットワーク拠点などを組み合わせることで、インドにおけるパワーエレクトロニクス事業のさらなる拡大をめざす。