電子部品・制御機器商社の日昭無線は、“モノ造りコラボレーション"の営業展開を強化する。LED照明市場に対し、LED照明メーカー、照明企画営業会社、同社との3社協同によるコラボで成果を上げており、そのノウハウを環境関連など他の分野にも積極的に呼びかけることにした。
同社は企画・営業部門、部材調達部門、商品センター、設計・生産部門(鹿児島工場)を持ち、ユーザーへ付加価値を提供することを事業方針に取り組んでいる。
ユーザーが機種名と生産台数を指示すると、必要な電子部品・制御機器などの部品を必要な数だけキットで届ける独自の資材支援システムを構築し、ユーザーの部材管理・調達を代行してきた。
また、鹿児島工場で設計や基板実装を行い納品することで、ユーザーのコスト削減に貢献している。
こうした機能の最大化により、製造業のより一層の利益向上に貢献できるとの考えから“モノ造りコラボレーション"を提唱している。
そのため、鹿児島工場に全部品画像認識型高速多機能マウンター、ボンディングマシン、全自動高速印刷機、2次元検査装置、自動はんだ槽、恒温槽、洗浄装置など最新設備を活用、多様な要求に対応できる体制を強化した。
このモノ造りコラボレーションを前面に打ち出し営業展開した結果、LED照明分野でメーカー、企画営業、同社の3社が合意し、同社はLED照明用電源の開発・製造を担うことになった。LED照明と電源は3社がそれぞれ販売する。LED照明用電源はすでに第2弾を発売、シリーズを強化するまでに成長している。
同社はこの実績をもとに今後、環境関連、太陽光発電、風力発電、鉄道車両などの分野でもコラボレーションを展開する方針である。