星和電機(増山晃章社長)は、色のバラツキを抑え、識別しやすいインジケータ用青色LED=写真=を発売した。オープン価格。年間販売目標は1億個以上。
最近、機能・電源動作状態などの表示用LEDとしてインジケータ用青色LEDの採用が増えている。新製品は、室内環境下、車室内で「眩しさが目に入る」、「明るすぎる」といった顧客の要望に応え、開発・製品化された。
明るさと色調(波長)の選別、基準電流値を実使用電流値に近い2mA、あるいは5mAで明るさを規定し、順方向電圧はtyp.2・85Vとした。少ない電流値でも色のバラツキを抑え、青色の識別ができるように波長を選別。機器の省エネ効果にも役立つ。
デジタル家電などの民生機器/産業機器用、高信頼性が要求される車載用、さらに色弱者対策用バリアフリーLED用途向けの3種類をラインアップ。車載用は、動作温度マイナス40℃~プラス95℃で高信頼性を確保している。
また、全品種に静電気対策用ツェナーダイオードを内蔵しているほか、民生機器/産業機器用φ3ランプは、海外での実装トラブルを未然に防止するためレンズに薄い青色を着色し、実装現場でほかのLED製品と混在しない工夫を凝らしている。
サイズは、表面実装タイプ「1608」が1・6×0・8×t0・4(民生/産業機器用、車載用、バリアフリーLED・S各種)。表面実装タイプ「3528」が3・5×2・8×t1・9(同)。ランプタイプ砲弾はφ3ミリ(民生/産業機器用、バリアフリーLED・S各種)。用途は、TV、オーディオ、HDD機器、エアコンなど各種家電製品、自動車のカーナビ・カーオーディオ、計器類など自動車関連機器、鉄道関連機器、ATM端末、さらにセキュリティーゲートなどバリアフリー対応機器のインジケータ/パイロットランプ用などに最適。
同社は、LEDに関して発光素子(ベアチップ)製造から、蛍光体製造・パッケージ製作まで自社で一貫生産し、安定供給を行っている。さらにメカトロ技術と自社製選別装置を用い、実際の使用環境に適応したLED製品を数多く供給している。また、人に優しいバリアフリーLED・Sは、カラーユニバーサルデザインに配慮。多くの人が安全で、快適に過ごせる環境作りを行っている。