日立製作所は、産業用コンピュータHF―Wシリーズの「HF―W2000モデル」に、「35(高機能モデル)/30(エントリーモデル)」=写真=を7月29日から販売を開始する。価格はオープン。
新製品のうち、モデル35は状態表示デジタルLEDや豊富なRAS機能を標準搭載して主に高機能端末や装置組み込み用途向けに、モデル30は主に端末用途向けを狙いとしている。
モデル35には、インテルCorei7―610Eプロセッサー(2・53GHz)を、モデル30には、インテルCeleronプロセッサーP4505(1・86GHz)を搭載しており性能向上を実現した。
産業用コンピュータは、24時間連続稼働と7年以上の長期使用を想定した高い信頼性及び長期安定供給が要求される。
従来、半導体・液晶をはじめとする各種製造装置や検査装置、交通、計装分野におけるシステムや装置の監視・制御などに利用されてきたが、昨今は情報・通信インフラ分野などの端末用途として、コンパクトでありながら長期使用と高い信頼性を実現する産業用コンピュータへの注目が高まっている。
今回のモデル35/30では、ビル・セキュリティやコールセンター、窓口端末などの長期使用端末としても使用できるようにするため、デュアルディスプレイ表示や静音化を実現。
また、生産現場端末や装置組み込み用途で重要視される温度条件(周囲温度動作時:5~40℃)もカバーした。
さらに、新機能(Windows7、PCI―Expressをサポート)を実装すると共に、従来システムの移行性(Windows
XP、PCIを継続サポート)にも配慮している。