エフエイオープン(東京都新宿区愛住町19―13、TEL03―5360―6101、藤平實社長)は、宇宙航空研究機構(JAXA)がジェット燃料噴射用に開発した超微粒子ミスト発生ノズル技術をベースにして、工業用人工霧を発生する「ミスト噴霧装置」=写真=を開発、販売開始した。ミストのサイズは6~12ミクロンの微粒子を安定的に噴霧することで、製造現場、クリーンルーム、事務所内などでのオイルミスト消臭、静電防止、加湿、スポットエリアの冷却、芳香、消毒などに使える。
新製品は(1)液滴の粒径の一定(2)超微細な粒径(3)目詰まりしにくい構造(4)低圧、省エネでの噴霧が可能(5)低コスト―などの特徴を持ち、既存のノズルの課題を解決している。
また、カレンダー機能で、噴霧の曜日・時間・噴霧時間の設定ができ、温度・湿度センサにより、噴霧のON―OFF設定も可能となっている。
装置は、卓上及び壁掛け型の「エアミスティ100シリーズ」と、エアコンプレッサー、水溶液容器一体型で軽量の「エアミスティ300シリーズ」がある。
エアミスティノズル及びシステム導入事例としては、病院待合室やホテル客室の消臭、消毒、冷却、タバコの煙除去、厨房内の消毒、消臭害虫除去、ビル関連ではエントランスエリア、エレベータ内での消臭、加湿、冷却、工場の銀鏡塗装、粉塵対策、カッターの刃先冷却、製版表面の湿度維持、さらにプラスティック加工現場では加湿による静電防止、排気ダクトの温風冷却や、野菜工場での温度、湿度調整用など幅広い。
主な仕様は次の通り。
「エアミスティ300シリーズ」▽CFSノズル使用エアー消費量20l/分▽・エアー圧=0・2Mpa▽水溶液量=0・7l/hr▽平均粒子径12μ▽寸法=350(L)×140(W)×300(H)▽重量=4・7キログラム▽ミスト薬液噴霧量=10CC/分。
なお、エアミスティ100シリーズは、コンポーネンツの組み合わせによる仕様が変わる。