安川電機は、大形風力発電用電機品「Enewin"」(エネウィン)シリーズの第2弾として、小形扁平・軽量化・高効率化を実現した大形風力発電用発電機=写真=を今月から販売開始する。納入開始は今年12月。2015年度に130億円の売り上げを計画。
新製品は、永久磁石を使用し小形扁平形の構造を実現したことで、従来の誘導形発電機では困難であった小形軽量化と風車の大容量化を図り、大形風車ナセル内への収納を容易にした。
また建設時の設置作業が軽減でき、発電機の直径を変えることなく、奥行き寸法によって大容量化が可能なため、風車ナセルの開発設計を容易にできる。
さらに、高圧化・扁平電磁設計・巻線設計の最適化により、発電効率も一般的な風車用誘導形発電機と比べ約2%向上しており、一段増速ギヤ化と発電機の低損失化により、微風での発電が可能。そのほか、一段増速ギヤとのシンプルな組み合わせにすることで設備の信頼性向上にも繋がる。発電機容量は3000V2/3/5MW。なお、既に販売している大形風力発電用コンバータ装置と組み合わせ使用することで、更なる高効率化・電力品質の向上が実現できる。