中央無線電機(東京都千代田区外神田3―3―1、TEL03―3255―1271、藤木正則社長)が昨年11月から開設している総合ショッピングサイト「Akiba
CMD
Mall」が、秋葉原という電機の街の特性を活かしたサイトとして注目を集めている。
同サイトは、インターネットを活用して制御機器・電子部品の通信販売を行うことを目的としているが、もうひとつはネット上から同社の現在の在庫状況がリアルタイムで確認できるのも大きな特徴となっている。
秋葉原地区の商社で多く採用されているコンピューターシステム「TREE」を活用することで、同社が現在在庫している商品のほかに、秋葉原の同業者の商品在庫もTREEシステムと連動させることで、同サイト上での在庫として販売できるようになっている。現在は、IDEC、パナソニック電工、日本開閉器工業など72社3万点の商品が登録されており、メーカー名の検索で、製品型番、在庫数、販売価格などがすぐ表示される。
秋葉原では、同業者間の売買や、店頭へ来店する客も多く、従来電話などで在庫の有無を確認していた作業も、ネット上で行うことで楽になった。また、在庫の確認までは会員登録しなくても検索は誰でもアクセスできるようになっている。
会員登録することで、全国どこからでも通信販売で商品を購入することも可能。
同社では、これと並行してe―メールを活用した販売促進も展開している。注力商品や新製品の情報をe―メールで定期的に配信しているが、従来の送付し放しのメール配信と大きく異なり、動画などを添付できるほかメールを開いてくれたかどうかや問い合わせ、見積もり依頼など配信先のアクション情報も収集可能で顧客の興味の度合いや、今後の営業訪問などに活用できる。DMなどに比べ閲覧してもらえる率も10倍ぐらい高く、効果を上げている。メール配信することで、しばらく取り引きが途絶えていた顧客とのつながりを復活させるきっかけとしても期待できる。同社では、こうしたWebの効果的活用を進めることで、新たな商流づくりにチャレンジしている。