タイマー・タイムスイッチの専門メーカーであるスナオ電気(浜松市東区下石田町1495、TEL053―421―2281、和泉三雄社長)は、自動販売機やOA機器で、必要な時間だけ運転するのに便利なコンセント付き節電タイマーの拡販に取り組み出した。
今夏、日本全土で電力供給不足による“節電"を強いられている。自動車業界が木・金曜日の生産を中止し、生産稼働日を土・日曜日に振り替えているのを始め、他の業界でも出勤時間を繰り上げるなどさまざまな節電対策を講じている。
出勤時間や休日の変更などと同時に、照明や空調、自動販売機、OA機器の電力消費量の削減にも取り組んでいる。
そのため、同社のコンセント付き節電タイマー「SCT―502」の販売が好調である。室内自動販売機、給茶機、コピー機などの電気料金を大幅に節約できることから、福島原発事故以来、工場や事務所などで売れている。
同社の製品は、会社や部署の仕事に合わせて曜日と時間を設定し電源コンセントに差し込むだけで取り付けられる。また、停電時は時計とメモリバックアップ機能(累積5年間)が付いている。この特徴が、製品を選定する際の決め手になっている。
同社では「企業や自治体、病院などは自動販売機やOA機器の節電に目を向けている。例えば、土曜日から翌週の水曜日まで稼働し木曜、金曜を停止にしたり、時間を朝7時30分から午後4時まで稼働させるなど、時間と曜日の設定により30%以上の節電効果がある」という。
使用電気機器に対する節電意欲が企業で高まっていることから、同社は今夏以降もタイマー需要が続くと見て、全国の取扱店へのPRや通信販売を強化する。