IDECは、オフィス・工場・店舗などの天井照明器具として、独自のLEDモジュール混色配置・調光制御を実現した「LG1J形LEDベースライトライン形スリムタイプ照明ユニット」3機種(オープン価格)と、米国・COOPER
Crouse―Hinds(クーパー・クラウスハインズ)社製の耐圧防爆構造LED照明器具「LAL05形4機種(AC100~240Vフリー電源仕様)」=写真=を発売した。
LG1J形LEDベースライト照明ユニットは、同社独自のLEDデバイス技術により、従来の照明器具にはないLEDモジュール配置「昼光色、温白色の混色配置」を実現。人と環境に優しい最適空間照明を創造する。LEDモジュール配置デザインで3タイプの発光色が可能で、目的シーンにより選択ができる。
混色配置タイプ(昼光色5灯+温白色5灯)は、照度と色温度を自在に変化(調光)させ、目的・シーンに合わせた照度と発光色・色温度を実現。
単色配置タイプ(昼光色10灯6200K、温白色10灯3300K)は、発光色・色温度は一定で最適照度を実現。2系統の独立した調光制御機能を搭載。時間・季節・天候・シーンに合わせ、必要な場所で最適照明を実現する。
混色タイプは、昼光色系統と温白色系統をそれぞれ独立させ、色温度ごとの調光制御が可能。混色により最適中間色が得られ、バランスのとれた照射光を実現。
薄形専用電源を内蔵、製品高さ33ミリを実現し、省スペース・薄型設計で器具設置の省スペース化が可能。
さらに、同社のPLC「MICROSmartシリーズ」、プログラマブル表示器「HGシリーズ」、インテリジェントセンサを組み合わせ、シーン別制御や時間制御など様々な最適調光制御が可能である。
一方、可燃性ガス・液体が存在する爆発危険場所でも、白熱灯や蛍光灯からLED化への要求が増大。同社では、海外で実績のあるクーパー社の防爆LED照明器具を発売することで、顧客の幅広い要求に対応する。
LAL05形は、水素、アセチレンガスなど全ての可燃性ガス・蒸気が存在するゾーン1危険場所で使用が可能。LED光源は5万時間の長寿命、消費電力は15Wと省電力・エコ設計。
本体材質はアルミ合金。質量は約1・8キログラムと軽量小型で取り扱いが容易である。配光特性は拡散タイプと集光タイプの2種類で、設置後の照光角度調整が可能な壁取付用金具も用意。
防爆性能はExdIICT6、保護構造IP66(IEC60529)。国内使用のTIIS検定合格品(標準価格8万9000円)と、中国輸出向け装置用のNEPSI認証品(同8万6000円)を用意している。
なお、クーパー社は電気・電子関係の総合メーカーで、防爆関係も注力分野としており売上高は約6000億円。