チノーは、従来機と同等の性能を保持しながら小型・省電力で低価格を実現した実用精密形比較黒体炉IR―R6A(使用温度範囲100~1100℃)、IR―R7A(同500~1500℃)=写真=を発売した。
黒体炉は、鉄鋼など高温域での温度測定に採用されている放射温度計を校正するためのものである。より正確に校正するには、黒体炉は理想の赤外線の放射源(熱源)である黒体に近いことが重要であり、黒体に一致した状態の「1」を基準に実効放射率で性能が表示される。
新製品の黒体炉IR―R6A、IR―R7Aは、実効放射率が1プラスマイナス0・002と極めて黒体に近く、精密な校正ができる。また、ヒータ構造の工夫により2ゾーンの構成で3ゾーンと同等の性能を確保し、小型・省電力・低価格を実現している。
外形寸法はIR―R6AがW550×D1010×H1200ミリ(重さ約230キログラム)、IR―R7AがW800×D1100×H1350ミリ(同約400キログラム)。電源は両機種とも1φ200VAC、1φ100VAC。