【名古屋】CC―Link協会は、CC―Link対応機器の供給やシステム構築を支援するパートナー企業がこのほど1500社を突破したと発表。今後は中国、韓国、インドなどアジア地域を中心に世界中でパートナー企業獲得に注力し、2013年には2000社まで増やす予定。
CC―Linkは、FAシステムにおける多様なユーザーニーズに応えるため、制御と情報のデータ処理を同時に高速で実現できるフィールドネットワークシステム。システムの普及を推進しているCLPAは昨年11月に設立10周年を迎え、10年以上にわたる活動により、パートナー企業1500社が達成できた。CC―Linkに接続できるセンサ、アクチュエータなどのデバイス機器も約1200種類に達している。
パートナー企業は、日本企業が約4割を占め、韓国、台湾の企業がそれぞれ200数十社、中国の企業が約170社参加している。特に今後、中国での伸びが見込まれるため「Gateway
to
China」をモットーに力を入れる。
9月には中国・上海市でCC―Link対応製品を展示するイベントを開催するほか、中国で購入できる対応製品約300種を掲載した中国語のカタログも制作した。FA関連機器をCC―Link対応にするための半導体チップや配線用ケーブルなどの開発キットも無償で提供している。
こうした施策により、中国でのパートナー企業を2年以内に500社まで増やす計画。その他、韓国、台湾でもパートナー企業の目標をそれぞれ500社に設定している。また、インドには現在、パートナー企業2社しかないが、今年度中にCLPAの支部を設置し、CC―Link普及活動を強化する。
「CC―Linkは、自動車、液晶関連など最先端産業の工場で導入が進んでいる。このアプリケーションの優位性を売りに、アジアなど海外へ向かって成長していく。世界中の“ものづくりの高度化"を支援していきたい」と中村直美事務局長は方針を語る。