日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)は、配電制御システム検査技能審査試験を10月15日に全国8会場で実施する。配電制御システム各社は検査技士の有無がユーザーからの発注評価基準の目安になりつつあるため、社員教育の一環として技能向上へ受験を奨励しており、年々資格取得への関心が高まっている。受験申請締め切りは8月8日。
JSIAは1995年7月、配電盤類の検査技術者の知識、技能水準を審査証明し、技術者の職業能力の向上と社会的、経済的地位の向上に役立てることを目的に制度を創設。同年10月に配電制御システム検査技能審査試験を実施し、その後毎年行っている。
審査は公平に行うため、技能審査特別委員会(委員長=中野弘伸職業能力開発総合大学校教授)を設置している。
試験は1級、2級の区分があり、各級ともに学科と実技試験が実施されている。
合格者には「配電制御システム検査技士」の称号が与えられるため、配電盤類の検査業務に従事する技術者にとって誉れとなる資格である。
学科試験の形式は多肢択一法による筆記試験で、問題は50題、試験時間は1時間。実技試験は筆記試験、写真鑑別試験(2級のみ)及び回路検索作業(テスタを使用した模擬回路の短絡・開放の点検作業)から構成され2課題で85分。採点は減点法または得点法とし、原則60%以上の得点者を合格と判定する。
受験資格は、2級は実務経験を問わないが、1級は実務経験3年(2級合格者は0年)。
合格発表は12月。
今年の試験実施場所は次の通り。
▽北海道支部=北海道立札幌高等技術専門学院
▽東北支部=仙台市青年文化センター
▽東京支部=電設健保「へるすぴあ」
▽中部支部=名古屋中小企業福祉会館
▽関西支部=ポリテクセンター関西
▽中国支部=ポリテクセンター広島
▽四国支部=ポリテクセンター香川
▽九州支部=ポリテクセンター八幡。
なお、JSIAでは学科・実技試験参考図書を発行している。