パナソニック電工は、スマートメーターなどエコ関連機器の電源用リレーに求められるラッチング機能、耐サージ電圧1万2000Vを実現した、パワーリレー「DWリレー」=写真=計12品番の国内販売を開始した。8月1日からは海外販売も開始する。オープン価格。2012年度販売目標600万個。
DWリレーは、パルス駆動(1巻線タイプ200mW)で接点をON状態にし、ラッチング機能によりON状態を維持する。リレーが連続ON状態時は、消費電力ゼロとなり省エネに貢献する。
接点―コイル間の耐サージ電圧1万2000Vを実現。同社従来品(DSパワーリレー)と比較し、2・4倍の耐サージ性能を発揮し、落雷から機器を保護する。耐サージ電圧は、落雷や誘導性負荷開閉時に発生する、瞬時的異常電圧に対する耐久性を示す限界値のことで、サージ波形はJEC―212―1981による1・2×50μsの標準衝撃電圧波形で表す。
さらに、スルーホール端子の電子部品をリフローにより基板実装するPin―in―Paste工法に対応。表面実装部品(SMD)のリフロー/オーブン後に、リード挿入を必要とするスルーホールリレー部品(THD)を、自動はんだか手はんだで別途実装していた工程を全てリフローで実装する。
自動はんだ、手はんだの工程を省略し、コストダウンとともに、作業の効率化が図れる。環境に配慮しRoHS対応済み。