三菱電機は、炭酸ガス二次元レーザー加工機「NXシリーズ」の新製品として、新開発の高出力炭酸ガスレーザー発振器を搭載した「ML3015NX―60XF」=写真=を19日に発売する。標準価格は1億4300万円で月産5台を計画。新製品は、ビームの集光性を高めた新開発の6kW炭酸ガスレーザー発振器を搭載したことで、軟鋼板厚16ミリの加工時間を同社従来品比最大35%短縮し、ステンレス切断でも仕上げ後の工程が不要となる最大板厚を14ミリから16ミリへ拡大するなど幅広い材料で生産性向上を図れる。
また、発振器内部構造の改良で光学部品(出力鏡)の寿命を2倍以上に向上するとともに、発振器のメンテナンス部品を減らすことなどで加工機全体のメンテナンスコストを約15%削減できる。
さらに、レーザー発振器のコンパクト化で設置面積の22%削減とレーザーガスの消費量約33%削減や、停止時に段階的に各機能を停止させるエコモード搭載などで待機時電力消費量を約90%減らすなど、ランニングコストの低減も実現している。