オムロンは、製造現場での装置ごとの電力使用量を簡単に測定できる簡易電力ロガー「形ZN―CTシリーズ」=写真=を1日から販売開始した。標準価格はロガー部(形ZN―CTX21)と専用センサ部(形ZN―CTS11)とのセットで3万9800円(税込み)。
新製品は、フロアや装置ごとの電力使用状況を常時計測する前段階として、一時的な電力量の確認や、常時電力計測している場所をより詳細に確認したいといった用途に対応し、手軽に使用できるようにしている。
測定はセンサ部を電源線に取り付けするだけでリアルタイムに電力量を表示可能なため、電圧配線なしでも秒単位から日単位まで用途に合わせた電力量の確認が、装置やラインを止めることなく簡単に行うことができる。
ロガー部は業界最薄レベルの厚さ25ミリを実現。分電盤の内側など場所を選ばず簡単に設置でき、しかも電池駆動が可能なため電源配線を気にすることなくどこででも計測ができる。
また、ロガー部に表示器も搭載しており、本体のみで電力量(換算値)が確認できるほか、パソコンレスで本体内部のSDカードに電力量データを記録して持ち出すことも可能。
さらに、記録した電力量は、それまでに記録した電力量と自動的に比較しランキング表示して、各装置やライン毎に電力量の大小比較、一定時間ごとの電力量の比較も現場で簡単に行うことができ、電力量がピークに達した時間も簡単に確認できる。
そのほか、付属の専用ソフトで同社の温湿度ロガー(形ZN―THX11―S)の計測データとの一元管理や、電力量と温湿度の変化を並列表示可能など、使用している電力量と、装置周辺温度や湿度の因果関係を把握でき、無駄なエネルギー削減にもつながる。