MECHATROLINK協会は、MECHATROLINKのSafetyプロトコル仕様が、第三者認証機関(TUVラインランド)からコンセプト認証を取得したことを明らかにした。
今後は、安全マスタ・安全スレーブへのMECHATROLINK
Safetyプロトコル実装に関する検討を進めていく。
同協会では、セーフティ技術部会(インターファクトリーパートナーズ、デジタル、日機電装、ヒーマ日本支社、マグネスケール、安川電機、横河電機の7社が参画)を設置し、フィールドネットワークMECHATROLINKの安全規格対応の通信プロトコルとしてMECHATROLINK
Safetyのプロトコル仕様をまとめる活動に取り組んできた。
このほど、この仕様がIEC61508(安全度水準SIL3)の要求仕様を満足しているとの確認が取れた。
MECHATROLINK
Safetyでは、標準のMECHATROLINK対応マスタ、スレーブ間で行われる通信プロトコルと、安全マスタ、安全スレーブ間の通信が同一ネットワーク内で行われる。このため、安全マスタ(安全PLCなど)、安全スレーブ(安全I/Oなど)を既存システムに追加接続することで安全システムの構築が可能になる。
MECHATROLINK
Safety対応機器を接続するためのケーブルも、MECHATROLINK
Safety専用ではなく、標準のMECHATROLINKケーブルをそのまま使用でき、安全スレーブは最大61台まで接続可能となる。
なお、MECHATROLINKは現在、IEC国際標準規格の認証取得を進めており、順調に行けば2013年にはIEC規格になる予定。