ケイテック(大阪市淀川区東三国6―19―35、TEL06―6398―5711、仲村一實社長)は、9月から機械的強度や耐候性に優れるステンレススチールバンドのサンプル出荷を開始、来年から「KST」ブランドとして本格的な販売を開始する。
ステンレススチールバンドは、機械的強度や耐薬品性、耐熱性、紫外線など耐候性に優れる。
同社が従来から取り引きのあった圧着端子の世界的トップメーカー、台湾・K・S・TERMINALS社(健和興端子)の製品で、ケイテックがKST社の日本総発売元として販売を開始するもの。
現在、販売する製品の技術指導などの最終段階に入っており、製品のチェックが完了次第、カタログを製作しKSTブランドとして、サンプル出荷を含め販売を開始する。また、製品の各種性能試験の成績表も併せて用意している。
今後同社では、ステンレススチールバンドについて、リリースが可能で反復使用できる構造の製品を自社開発し、KSTブランドのオリジナルシリーズとして追加発売し、同ブランドの充実を図っていく。同社が取り扱うステンレススチールバンドは、材質にステンレス「SUS―304」を使用。SUS―304は、クロム、ニッケルなどを含有し、機械的強度のほか、耐熱性、紫外線などの耐候性、耐食性、溶接性に優れる。こうした優れた特徴から、従来のナイロン製バンドでは使用が難しかった屋外や地中、水中など過酷な環境でも使用でき、同社では産業用、工業用など幅広い分野に販売を行っていく方針である。
標準シリーズとして、長さ150~200ミリ、穴ありバンド、穴なしバンドのほか、ラッチタイプロック方式もラインアップする予定である。