エフエイオープン(東京都新宿区愛住町19―13、TEL03―5360―6101、藤平實社長)は、台湾・CAEC社(長園科技実業)製2次電池の販売を開始した。
CAECが開発、特許を保有する鉄系リチウム2次電池は、酸化鉄を原料としており、従来のオリビン鉄系リチウム電池と比較しても価格的に安く、1kWh15万円と量産時には鉛電池と同等の価格での提供が可能。また、重量エネルギー密度が137Wh/Kgと、鉛バッテリーの3倍以上と高く、ハイレート充放電能力も間放電電流30C、3~5C連続放電、1時間以内の急速充電が可能となっている。しかも、充放電サイクル2000回での電気容量維持率が70%以上と長寿命を実現している。
さらに、熱暴走や破損による発火の心配がないため安全に使用でき、無毒成分でRoHS規格に対応している。この2次電池を内蔵したUPS(無停電電源装置)は、電力不安定化リスクを回避し、停電時には4ms以内に切り替えできる。バックアップ時間もオプションの増設バッテリーと組み合わせ2880Whの蓄電容量を持つ。
CAECの2次電池は、既に中国では電気自動車用に、台湾では大半のゴルフカート用に搭載され、日本でも道路公団の工事用車両標識照明機材の給電装置としても大量に使用されている。今後は太陽光発電用蓄電池、長時間バックアップUPS、フォークリフト、電気自動車用2次電池などに拡販を行う。