オムロンスイッチアンドデバイス(岡山市中区海吉2075、TEL086―277―6122、谷口宜弘社長)は、業界で初めてディレイオフ機能を搭載した、業界最小クラスのリモートリセットロッカースイッチ「形A8GS」=写真=を発売した。価格はオープンで、販売目標は2012年度100万個。
新製品は、ソレノイドを内蔵、外部信号によっても接点のオフ動作が可能な業界最小クラスのロッカースイッチ。スイッチをオフ操作しても接点はオン状態を保持、外部信号の入力により初めて接点がオフになる業界初のディレイオフ機能を搭載した。
同機能により、人の操作による突然の電源オフ時でも、機器の破損や不具合を回避することをスイッチ単独で可能にする。接点機構は強制乖離機構を採用。通常より大きな電流が流れた時、接点に使用している金属が溶けて接点同士がくっついた状態となり、スイッチがオフしなくなる接点溶着時も、機械的に接点を引き離し、安全性を確保する。
また、リモートリセット機能は機器の待機電力をゼロにし省エネに貢献する。
外形寸法は業界最小クラスで、1、2極タイプ30(W)×17(D)×28・5(H)ミリ、3極タイプ30(W)×22(D)×28・5(H)ミリを実現。さらに操作部表面積は1、2極タイプで約50%の小形化(同社従来品比)を実現した。
主な仕様は、定格AC125V16A/AC250V10A。操作力は1極0・8N/2極1・6N。耐久性は1万回以上。接触形式は、1極単投形/2極単投形/3極単投。
1極/2極タイプは、リモートリセット機能があるタイプとないタイプがあり、ディレイオフ機能はない。3極タイプは両機能とも備えている。
用途展開は、リモートリセット機能付きシリーズがOA機器やAV機器などの主電源スイッチ用、ディレイオフ機能付きシリーズが、デジタル複合機やプロジェクターなどの主電源スイッチ用など。