ケージーエス(埼玉県比企郡小川町小川1004、TEL0493―72―7311、榑松武男社長)は、来年60周年を迎える前の年となる今期(6月決算)を、体制固めの年として位置付け、ソレノイドの生産をすべてKGS上海への移管をはじめ、各部門で新製品開発に取り組み、新市場の開拓を積極的に行うなどの方針を打ち出した。
2期連続で売り上げが伸び悩んでいることから今期(59期)はソレノイド、VIP(視覚障害者用機器)、TI(触覚情報)機器の各部門で新製品を開発、新市場を開拓する。
このことで来期(60期)は、売り上げ15億円、利益2億円を計画している。生産の中国への移管によって本社はエンジニアリング志向を強める。
ソレノイド技術を応用した地震感知ストッパーは病院で使用するキャスターを地震時に動かないようにする。
地震のP波を感知する地震センサも開発し、9月から発売の予定。
VIP機器では、点字学習者をサポートする点字学習機を開発。初心者に機械が教えるという初めての機器。11月からの発売を予定している。
またTI機器部門では、小型温度刺激装置を開発。用途開発を進めながら製品のラインアップを拡充する計画である。