LED照明メーカーのシーシーエス(米田賢治社長)は、電子・半導体部品の製造工程など、小型部品検査に最適な高出力角型ローアングルLED照明「FPQ2シリーズ」=写真=を発売した。標準価格7万~12万5000円。
FPQ2シリーズは、同社の電子・半導体部品の検査用LED照明「FPQシリーズ」のリニューアル製品。電子・半導体部品は小型化が進み、チップ型コンデンサや抵抗器、コイルなどは1~2ミリ角ほどの小型サイズで量産されている。これに伴い製造装置も小型化、検査用照明も小型化が求められている。
同社ではこのニーズに応えるため、幅20ミリ×奥行き20ミリ×高さ23ミリという業界最小水準のサイズを新たに開発、FPQ2シリーズとしてラインアップした。
極小サイズの検査対象物に機能するほか、照明の小型化により、工場内のスペースが有効に活用でき生産効率の向上が図れる。
同社独自の設計により、従来シリーズと比べ赤色で5倍、白色・青色で3倍の高出力(明るさ)を実現。明るさの向上は画像処理の高速化に繋がる。
さらに、放熱シートの採用で効率的な放熱を行うことで温度上昇を抑え、長期での使用に耐える。
価格は、独自の設計工夫により、従来シリーズと比べ最大38%低価格を実現した。
標準品のサイズは、幅20ミリ×奥行き20ミリ×高さ23ミリ~120ミリ×120ミリ×30ミリまで合計18種類をラインアップ。発光色は赤色、白色、青色。
撮像例では、ICのリード部分を均一に照射するのでIC部品のリード撮影、丸みのある形状でも表面全体を均一に照射するので食品の外観撮像、小さな検査物でも表面全体を均一に照射するので小型コイルの外観撮像などがある。