中国地区配電制御システム大手の幸栄電機(広島市安佐北区上深川町701―1、TEL082―844―1999、石田幸治社長)は、日立系電機技術商社で東証第2部上場の八洲電機(落合憲社長)の傘下に入り受変電設備から制御盤までのトータルソリューション事業拡大の一翼を担う。
幸栄電機は1977年設立。資本金1000万円、従業員(パート除く)81人。本社工場のほか小河原工場、東広島工場、大阪営業所を拠点に配電盤・分電盤・中央監視盤・計装盤・制御盤などの設計・製作、メンテナンス事業を展開している。昨年9月期業績は、売上高16億8600万円、営業利益8500万円、経常利益9400万円、純利益5400万円をあげている。安定して利益を計上する優良企業である。
一方、八洲電機は日立系最大の特約店。鉄鋼・石油・化学などのプラントシステム、薬品・食品・精密電子などの産業システム、鉄道・上下水道・電力などの社会システムなど幅広い分野で電気機器の販売、設備設計・施工などシステムソリューションを展開。
今年3月期連結業績は、売上高954億900万円、営業利益9億7700万円、経常利益10億8100万円、純利益5億7700万円である。
八洲電機の説明によると、同社のシステムソリューション事業における新規主要顧客の獲得や長年培ってきた受変電技術力と、幸栄電機の配電制御システム技術力により、受変電設備から制御盤までトータルソリューションを提供することができ、シナジー効果が中長期的に見込まれるという。なお、八洲電機は幸栄電機の全株式を7億8000万円で取得する。株式取得は10月3日の予定。