富士電機は、放射線量計の増産に対応するために、生産拠点のある機器生産センター(東京都日野市)の分室を、放射線量計の需要が高まっている福島県郡山市に13日開設した。従業員数は20人。
福島原子力発電所の事故により、放射線を測定する放射線量計の需要が増加している。同社ではこれに対応して取り組みを強めているが、分室では測定された放射線量の数値の信頼性を確認するために、実際に放射線を当てて測定値を調整する校正・試験業務を主に、納入した線量計のアフターサービス拠点としても活用していく。
なお、同社では高機能積算線量計「DOSEe(ドーズ・イー)」を、10月中旬から発売する。シリコン半導体検出器の開発によりハンディタイプとして、初めて積算放射線量と放射線量率が同時に測定できるのが大きな特徴。
機器生産センター郡山分室の住所は次の通り。
郡山市富田町字権現林26―180。