不二電機工業(小西正社長)の2012年1月期の第2四半期決算は、高速鉄道向け変電設備機器が好調に推移、震災の復旧・復興需要も加わり、売上高は16億2800万円(前期比11・3%増)と増加したが、利益面は新たに開設したみなみ草津工場(滋賀県草津市)の生産稼働に伴う人件費の増大などで、営業利益1億8700万円(同5・0%減)、経常利益2億300万円(同4・4%減)、純利益1億1800万円(同4・4%減)と微減となった。
海外商社向け販売額は、総売上高の12・6%の2億518万円で、前年同期比8・6%減となっている。
製品別売上高の状況は、制御用開閉器で国内の配電盤用リミットスイッチが前年同期比倍増、さらに遮断器用補助スイッチや配電自動化子局用スイッチも堅調に推移し4億円(同5・3%増)、接続機器は国内外の受配電盤向け試験用端子が同20%以上の伸び、さらにねじアップ式端子台などが好調に推移、震災の復旧・復興も後押しし7億3500万円(同18・1%増)となった。一方、表示灯・表示器は、LED表示灯が好調に推移したが海外の変電設備向け落下式故障表示器などが減少し2億600万円(同2・9%減)、電子応用機器は、高速鉄道変電設備向けインターフェイスユニットが急増し、2億8600万円(同15・9%増)となった。
通期は、売上高31億5000万円(同4・4%増)、営業利益3億100万円(同30・3%減)、経常利益3億2300万円(同30・2%減)、純利益1億8900万円(同29・1%減)を予想している。