横河電機は、産業用無線通信規格ISA10011aに準拠した多点温度伝送器「YTMX580」=写真=を9月から発売した。
石油・天然ガス、鉄鋼、電力、水処理などプロセス製造業全般の市場に提案し、初年度150台、2年後には1300台の販売を見込む。
新製品は、熱電体や測温抵抗体などの温度センサで測定した温度を電気信号に変換して、監視・制御システムに送信する計器である。
従来は、信号入力の点数が1点のものが多く、高密度温度測定するには複数の伝送器を導入する必要があった。
新製品は1台で8点の温度センサを接続することが可能となっており、伝送器の台数を減らし初期導入費用を抑えることができ、機器のメンテナンスの効率化も図れる。
さらに伝送器と監視・制御システム間の通信を無線にすることによって、高所など配線が困難な場所への設置も容易となった。
プロセス産業のタンク、乾燥炉、ボイラ、モータ、石油・天然ガス、化学プラントの分解炉、蒸留塔、反応炉などの温度を測定できる。