アルバックでは、規格品事業で取り扱う真空機器コンポーネントのデザインを10月より一新、国内外への顧客にアピールしていく。併せて新型真空計、新型膜厚・光学定数測定器、新型真空バルブの3機種=写真=を市場に投入すると発表した。
機種銘板の新デザインに使用するシンボルカラーは3色。「革新性と独創性」(ブルー)、「精確性と高級感」(シルバー)、「信頼性と強さ」(ブラック)を表すカラーを使い分け、安心感と機能美を与えるデザインに仕上げた。真空計などの計測器関連のコントローラ部にも統一性を持たせるなど、各真空機器の新デザイン化を推し進め、ブランド力の向上を図る。
10月に発売するのは広帯域対応真空計「マルチイオンゲージ・SH2」。ピラニゲージと大気圧センサの信号を取り込み3機種を連動させ、広帯域の真空度が測定できる。また測定子が故障した場合は、その個所のみの交換が可能となった。さらにフィラメントの寿命を知らせる警告機能を備え、断線が事前に察知できる。
価格は12万円からで、初年度販売目標は500台を見込む。
膜厚・光学定数測定器「UNECS―3000A」は、自動高速マッピング機能を搭載し、膜厚分布測定のパフォーマンスを大幅に向上させた商品。真空バルブ「VFR―400」は、低振動などの特徴を持つ振り子バルブを採用し、有機EL製造装置や大型真空装置に対応できる。