日立産機システムは、ギヤモーターを含むモーター全般を10月1日受注分から値上げする。値上げ幅は、汎用モーター、専用モーター、クレーンモーターが約10%、ギヤモーターが約5%。
同社では2006年と08年にモーター価格を改定しているが、その後も電磁鋼板・鋼材・鋳物関連の価格上昇が続いており、これに加え落ち着きを見せていた銅・アルミなども急激な上昇に転じている。
同社の調べでは、06年度を100とすると、11年度は電磁鋼板が168、鋼材が157、鋳物が136となっており、銅は92、アルミ69と100を切っているものの、10年度から比べると各16、3ポイント上昇している。同社では、製造コスト低減へ更なる合理化、VAの推進などで吸収する取り組みを行っているが、企業努力だけでは補えないとして価格改定に踏み切ったもの。
このような状況は他のモーターメーカーも同様なだけに、今後は日立に追随した価格改定が出てくるものと見られる。