計測自動制御学会(SICE、石川正俊会長)は、「創立50周年記念式典」を東京・早稲田の井深大記念ホールで15日開催、企業・学校、官公庁などの会員・賛助会員など約250人が参加した。
SICEは、計測工学、制御工学、システム工学の研究者・技術者を中心とした専門家集団で、会員数は約6200人。
1950年に発足した計測懇話会(54年に日本計測学会に改称)と47年に発足した自動制御懇話会(49年に自動制御研究会に改称)が、61年9月30日合併する形で「計測自動制御学会」が設立された。計測と制御が一体となって科学技術の基盤を形成するとの構想で、63年社団法人化し、昨年10月1日公益社団法人となっている。
半世紀にわたり、オートメーションを通じて日本の産業と社会とともに活動を続けてきた。
式典で石川会長は「SICEは会員構成から見ても産業界と学会が一体となって活動を続けている。しかも対象とする分野を『もの』や『学術』で規定するのではなく、様々な分野の共通基盤技術・方法を対象にして、その上に新たな価値を生み出しており、計測する、制御するといった『する』が似合う学会である。50周年を機に、東日本大震災に学びながら学術的検討を加える新組織と、ライフエンジニアリング部門を創設する。今後の科学技術を輝くものとするために、次の50年に向けた第一歩を皆さんと踏み出したい」とあいさつした。
その後、来賓のあいさつ、50周年記念事業の実施報告、50年会員の表彰、記念講演などが行われた。