組み込み機器など幅広い分野のシステム開発者向けに最新情報を提供する、組み込み開発者・技術者向けセミナー「FAイノベーション
T―Kernel
2・0」が、10月18日午後1時30分から同5時30分まで、東京都千代田区神田美土代町7のベルサール神田で開催される。セミナー、その後の懇親会とも参加費は無料。定員は350人。現在参加者を受け付けている。
パソコンの性能向上により、PCの産業用コントローラとしての採用が増加しているが、PLCやモーション機能の組み込みプロセッサを使用することで、柔軟かつコンパクトなFAシステムが構築できる。
このキーテクノロジとなるのが、オープンアーキテクチャーとして長い歴史と多くの実績を保ち、最新の高性能x86搭載ボードにも対応する、組み込み制御用の次世代OS「T―Kernel
2・0」だ。
同セミナーでは、TRONプロジェクトのリーダーとして、T―Kernel
2・0の開発を主導した東京大学大学院教授でT―Engineフォーラムの坂村健会長の基調講演を始め、産業用組み込みシステムのテクノロジーの鍵を握る日米欧の代表的な半導体メーカーや機器メーカー、ソフトウェアメーカーの開発担当者が、FA制御のソフトウェア化に向けたFAイノベーションについて各種の講演を行う。また、欧州で普及している産業用コントローラへの応用事例として、リアルタイムOSにT―Kernel2・0、画面表示系にWindowsと国産SCADAソフトを使用して、この2つのOSをハイパーバイザー技術で、1台のx86マルチプロセッサ搭載ボードに集約した、国際標準PLCとEtherCATを使用したアプリケーション事例も紹介する。
主催は、アルゴシステム、パーソナルメディア、リンクス、ACONTIS。参加メーカーはインテル、岡谷エレクトロニクス、KW―software、JTエンジニアリング、ローム、シェルパ合同、日本テキサス・インスツルメンツ。なお、セミナー終了後は講演者や参加者同士で交流できる懇親会を用意している。申込期限は10月17日、申し込み先はhttp://www.linx.jp/emb/seminar/faitk20/。