ピーアンドエフ(ドイツ、PEPPERL+FUCHS社)は、長年培ってきた本質安全防爆技術をもとに、FISCO、ハイパワー・トランク(HPTC)のコンセプトをさらに進化させて、次世代の本質安全防爆ともいえるDARTテクノロジーを発表した。
DARTとは、爆発の原因となるスパーク発生時の電気的挙動特性を検知し、その予兆となる初期状態において、5~10μ秒のごく僅かな時間に電気エネルギーを制限することで、着火に至る前にスパークを消滅させる。
DARTの導入により、HPTCの持つ供給電力、冗長化電源、物理層診断、FISCO/エンティティ仕様の機器等、すべての機能や性能が維持されたまま、トランク全長を本質安全防爆化して、活線作業も可能となる。DARTフィールドバスは、コントロールシステムの下に冗長化されたDARTパワーハブ、DARTセグメントプロテクタを用いて構築する。
DARTは最大ケーブル長1000メートル、セグメント辺りの機器総数24台を実現可能にしたことで、従来の本質安全防爆の電力供給制限を取り去り、飛躍的に進化させたテクノロジーである。
(http://www.pepperl‐fuchs.jp)