富士電機機器制御は、配線レス・バッテリーレスで使えるという画期的な押しボタンスイッチ「HarmonyシリーズXB5R/XB4R形」を発売した。
発電機を備えたワイヤレス押しボタンスイッチ(送信器)と受信器によりワイヤレスで遠隔操作ができるもの。送信器の押しボタン操作で内蔵の小型発電機が電気を発生し、同時に動作信号を発信して受信器に送られる。制御盤内に受信器を設置しておくことで、機械装置やドア・照明などの制御を行う操作用スイッチと制御盤との間の配線を無線技術により不要にし、配線作業時間などの大幅短縮と、コスト削減にも繋がる。
通信範囲は最長100メートルまで離れた位置の通信ができる。無線コード化された信号を単一のパルスで送信することにより、最大の組み合わせ数は、押しボタンスイッチ1台に対し受信器数は無制限、受信器1台には最大32台の押しボタンスイッチが対応できることからフレキシブルな使い方ができる。
また、操作用スイッチは、スイッチ操作を電気エネルギーに変換するというユニークな発想で、送信用の電源を不要にしている。
送信器は、通常の操作スイッチと共通のφ22穴に取り付けできる。さらに、使用環境もIP65の防塵・防水保護構造と、〓25~〓55℃の広い温度範囲、ノイズ対策、耐振動・衝撃性など高い環境特性を実現している。
その他、電池を使用しないため電池切れの心配もなく、電池のリサイクルコストなどの削減にもつながる。
受信器は、リレー出力品とトランジスタ(PNP)出力品を用意。取り付けはDINレールとネジ取り付けに対応している。
なお、用途に合わせた6種類のパッケージ化により、ソリューションに応じて最適な選択が可能。
主な用途は、機械や製造ラインの遠隔操作、ドア・ゲートなどの遠隔開閉操作、照明などの遠隔ON・OFF操作、トロリー、トラックなどの車両に送信器を搭載し車内外の装置を操作、ハンディターミナルなどへの搭載によるフレキシブルなオペレータ操作、レイアウト変更が頻繁に行われる設備などに最適である。
(http://www.fujielectric.co.jp/fcs/)