テュフズードジャパン(東京都新宿区西新宿4―23―4、〓03―3372―3497)は、「FA業界向け機能安全2日間セミナー」を、9月29、30の両日、同社本社で開催し、28人が参加した。
このセミナーでは、プロセス産業における電気・電子・プログラマブル電子の機能安全に関する国際規格IEC61508への理解を深めるのが狙いで、自動車や半導体、医療機器などの製造業をはじめ、鉄道などの分野からも参加があった。
講師は同社鉄道グループ機能安全部エンジニアの井上浩司氏が行い、機能安全の根幹であるIEC61508の概要紹介として、規格要求事項、機能安全認証・評価プロセスおよび関連する重要文書類について基礎から分かりやすく解説するとともに、FA業界向けの機能安全規格IEC/EN62061のコンセプト、ISO/EN
ISO13849―1に従ったパフォーマンスレベル(PL)との関係などについても紹介した。
機能安全は範囲が広いのと、解釈が難しいと言われているが、井上氏は規格の根本的な狙いを現場の実態に合わせながら分かりやすく解説し、Q&Aも行いながら理解を深めた。
同社では定期的にこうしたセミナーを企画し、企業の安全対策推進に貢献していく方針だ。