日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)は11月17日、東京都港区の浜松町東京會舘で会員以外も参加できる「公開技術セミナー」を開催する。今回のテーマは「横浜スマートシティプロジェクト」と工業会が実施した「端子台接続方式の違いによる制御配線の工数測定検証実験結果」。
工業用端子台使用業界による制御盤組み立てにおけるネジレス端子台の電線接続工数の検証は初めてだけに、セミナーの内容に関心が高まりそう。定員は先着50人。参加費は、JSIA会員が無料、非会員は2000円。問い合わせは事務局(〓03―3436―5510)まで。
JSIAでは今年度から制御盤製作の省コスト化の研究を事業としてスタートさせている。そのひとつとして、ネジレス(スプリング)接続端子台が制御盤組み立て作業において、実際に効果があるかどうかを確認するために電線接続作業の工数測定検証実験を行ってきた。
今回のセミナーでは、実験の概要、工数が実際に低減できたのか、さらにメリット、デメリット、課題、疑問点などに言及する。この検証実験報告のあと、実験に協力した端子台メーカーからの提案も行われる。
一方、もうひとつのテーマである横浜市の「スマートシティプロジェクト」は新たなエネルギー社会構築への実証地域である。横浜市が東京ガス、東京電力、東芝、日産自動車、パナソニック、明電舎などと共同で再生可能エネルギー、未利用エネルギーの導入、家庭・事業者・地域でのエネルギーマネジメント、次世代交通システムなどに取り組んでいる。業界にとってもかかわりの大きいプロジェクトである。
▽午後1時~1時50分=「横浜スマートシティプロジェクトの全体概要」(講師=杉原総一郎横浜市温暖化対策統括本部プロジェクト推進課担当係長)
▽午後2時~2時40分=「端子台接続方式の違いによる制御配線の工数測定検証実験結果」(報告者=折居仁広沢電機工業設計部課長)
▽午後2時40分~3時40分=「実験に協力した端子台メーカーからの提案等」(端子台メーカー)
▽午後3時40分~4時10分=「検証実験の代表的なパネル等の展示品と説明」。