日立製作所は、インドでのパワーエレクトロニクス製品の事業強化を目的に、インド・ハイレイ・エレクトロニクス社の発行済み株式の一部取得および増資を引き受けて子会社化し、社名を10月から「ヒタチ・ハイレイ・パワーエレクトロニクス」に変更した。
両社は、製品ラインアップの拡充と現地生産体制の強化に向けて、2012年12月末までに、インド・グジャラート州工業開発公社が開発中のサナンドーII工業団地に高圧インバータドライブシステムの新工場を建設することを決定した。
これらの取り組みで、インド国内でのパワーエレクトロニクス事業を15年度に80億インドルピー(約140億円)まで拡大を図る。
インドは急速な経済成長に伴い、多くの発電所・製鉄所・石油化学プラントなど大規模工場の建設や、低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの大規模な投資が予定されている。今後、大規模工場の安定稼働や省電力化に必要な高圧インバータドライブシステム、無停電電源装置、太陽光や風力発電向けパワーコンディショナー等の市場の拡大が見込まれている。
両社は、09年7月からインド国内における高圧インバータドライブシステムの拡販について提携している。