15日の土曜日、全国8会場で一斉に配電制御システム検査技能試験が実施された。今年は、226人が「検査技士」の称号を目指して受験した。1級・2級の合格者発表は12月。
配電制御システム検査技能試験は、日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)が1995年10月から行っており、今年で16回目となる。
配電盤類の検査技術者の知識、技能水準を審査証明し、技術者の職業能力の向上と社会的、経済的地位の向上に役立てることを目的に検査技士資格制度を創設した。試験は、技能審査特別委員会(委員長=中野弘伸職業能力開発総合大学校教授)のもとで公平に行われる。資格は1級と2級があり、各級とも学科と実技試験の点数で合格者を決める。
近年は、配電盤類の発注に当たり、配電制御システム検査技士の有無が評価基準の目安になっているほど、「検査技士資格」が重視されている。
そのため、配電制御システム各社は資格取得を社員に奨励している。
東京会場で2級を受験した技術者は「出荷検査は最終工程なので、非常に重要な作業で仕事のし甲斐がある。会社や先輩が勧めてくれたので、挑戦した」という。
なお、昨年は1級が47人、2級が75人合格している。